授業前に学生の様子が把握できて便利!
Googleフォームでアンケートを作成、集計も自動で省力化
※2016年5月25日に書いたブログです。こんな時期からもうformsを使っていたんですね。
自分でも忘れていました。今のformsとは違い、これはGoogleのサービスでしたが使い勝手は、いまのformsとほぼ同じです。幼児教育保育学科では、学科内の情報共有にGoogleドキュメントを使用していますが、こんな便利なサービス(無料)とは知りませんでした。なんと、このサービス、様々な種類のアンケートフォームの作成だけでなく、集計が自動で、しかもリアルタイムに行われるというスグレモノ。授業中に、学生にQRコードでこのサイトへ飛んでもらい、アンケートに回答してもらうと、どんどんその回答情報が反映されていきます。ちょうど、選挙速報の特番を見ている感じです。学生にとって、スマートフォンは生活必需品。1回説明しただけで、次回からは授業開始前に様々な情報を得ることができます。
このGoogleフォームを使った、授業前後アンケートを使用した授業アセスメントを当時どのように実施していたかついてご紹介します。
学生は事前に授業前アンケートを回答
2016年(平成28)年度から新カリキュラムがスタートしました。平成26~28年度に2年間だけ学科長を務め、新しいカリキュラムを学教員総出で2年間掛けて創りました。『子どもの遊び演習』『保育プロジェクト演習』など新しい科目が誕生しました。新しくなっただけでなく、授業を実施する前と実施後のアセスメントもしっかりすることで、学生の実態に合わせた授業がより効果的に展開できます。まずは、『子どもの音楽(基礎)』でその効果を実験したのです。
【受講者限定なので、パスワードを求められます】
授業前に興味関心度や関連する質問を把握します
毎回の授業の到達目標を設定していても、その授業のタイトルが「???」なタイトルや興味をそそるタイトルでない場合は、シラバスの段階での「掴み=導入」は皆無に等しくなります。いかに、シラバスのタイトル付けが重要か、このアンケートをするとよくわかりました。
【自分が受けるクラスと回数をクリックします】
授業で使う言葉を選べる
毎回、その回の授業のテーマの設定についての関心度を測ります。また、授業の予備知識がどれくらいあるか、関連する質問事項がないかなどを予め把握しておき、そのアドグルに合った授業内容を一部盛り込むことで、学生の興味関心を高めます。特に、授業で使う用語の理解度を把握しておくことは、とても有益です。
【クリックで拡大】
結果は即グラフ化されます
私が最も便利に感じたのが、入力情報の集計がすべて自動化されていることです。すぐに使える状態になって整理されていきます。授業の進行途中で、「今の説明でわかったかな」と感じることはありませんか。そんな時には、授業の途中でこのアンケートを使えるように準備しておくことも可能です。自分の教授技術が即グラフ化されるという怖さもありますが、一斉授業では対応が難しい個別の理解度や質問を取り上げることが瞬時にできます。教員側は、この情報を自分のスマートフォンなどで、手元で確認しながら授業を進められます。
【クリックで拡大】
いかがでしたか。Googleフォームを使った授業前後アンケートは、遠隔授業ではもはや当たり前となった疑問や質問を全体化してくれるツールとして、学生にも好評だったのです。他の先生方には、「いやぁ、面倒だ」とか「操作が難しい」とか言われましたが、遠隔授業は始まったら、結構すんなりみなさん導入するようになりましたね。学生よりも教員の方が変化に対応するのが難しいという一例かもしれません。皮肉にもコロナ禍がそれを証明してくれました。
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森菜都芽 (火曜日, 29 12月 2020 08:36)
formsがそんなに前から使われてたのかと驚きました!授業中直接聞きづらいことや個別でしたい質問なども気軽にできることがformsの良いところだと遠隔授業を行って感じました。また、携帯で文字を打つという操作は現代の若者たちが最も得意としていることだと思うので、授業の感想を書くことなど普段の授業よりスムーズに内容の濃い文を考えられていたのではないかと思います。
河本洋一(管理人) (火曜日, 29 12月 2020)
コメントありがとうございます。そうなんですよ~!実は、遠隔授業の副産物として、受講後コメントのデジタルデータの蓄積があります。これまでは手書きだったので出来なかったのですが、デジタルデータとして保存されているので、これを全文解析してみた結果、興味深い事実が見えてきました。『子どもの音楽(応用)』第15回(最終回)で、この結果を取り上げ、ホームページ上でも公開する予定です。