「これしかない」を「これもある」と考えられること

 ある卒業生とFacebookで会話をしていたときのことです。その卒業生からこんな話が出てきました。

 「その当時は、気持ちも体もついて行かなくて、でも時間は過ぎていくし、周りの環境や、勉強についていけなくなるのではないかという不安で。もう無限ループでした。」

 

 「無限ループ」

 

 悩みはじめは言葉を生み出せるスピード感の思考なのですが、それがだんだん言葉を生み出すスピードよりも速くなっていき、最後には「悩んでいる」という感情の状態だけが頭の中をグルグルと回り始める、それが「無限ループ」状態です。

こうなったら、もう自分ではコントロールが効きづらくなります。気持ちと身体の反応が折り合いがつかず、行動が出来なかったり、無理に気持ちをリセットしようとしたりします。

 私にもこのような経験が何度となくあります。(もしかしたら今も・・・) このような時、私の場合は、頭の中で速度オーバーの思考回路を、言葉を書いたり発したりするスピードに落としてみます。これは学生指導の時にもオススメしています。

 

 「悩んだときは、書きなさい。」

 「話したくなったら、話しなさい。」

 

 悩みを抱えた時は、思考回路が速度超過を起こしています。そんな時は、言葉を書いて考えることで、思考のスピードをゆっくりとしたスピードに落とすことができます。書くことがうまく出来なければ、音楽によって時間の流れをコントロールしてみるのもよいでしょう。私は、なぜだか無性にベートーベンが聴きたくなる時が、何ヶ月かに1回あります。そして、「これしかない」という状態の思考回路が、「これもある」と切り替わった時に、無限ループから解き放たれるのです。

 

 「無限ループ」から解き放たれると、次は新たに具体的な行動ができるようになります。そうすると、それは新しい習慣へと結びつきます。このような流れを、マザーテレサは次のような言葉にまとめました。

 

 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。  

 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。  

 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。  

 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。  

 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

                 (マザーテレサ)

 

 今週もまた、「無限ループ」から解き放たれる人がいます。

この爽快感を共に感じられる喜びに感謝します。