学生がルールを明確化! グループLINEのメンバーは2年生全員という時代が来た、が、しかし・・・

 わずか3年の間にここまで来ました。

 幼児教育保育学科2年生の学生全員がメンバーのグループLINEの登場です。

 

 LINEと言えば5年前までは、学生の間では小さなグループ単位でしか使われていませんでした。閉じたSNSの一つであるLINEは、私も2年前に「友だち」は家族だけという使い方から始まり、現在では学生との連絡に欠かせないツールの一つとなりました。

 

 そして、この秋、『総合表現演習』という授業の中で、学生が自分たちでルールを決めて、2年生全員によるグループLINEの運用を始めたのです。

 学生が考えだしたルールは次のとおりです。

 

①LINEでの連絡は、Googleカレンダー等で既に公表されている予定の変更など、急を要する目的で使用することを原則とする。

②グループLINE上での相談や意見のやり取りは行わない。

③グループLINE上では、個人宛の連絡をしない。

 

 私はこのグループLINEのメンバーではないので、実際にどのように運用されているかは確認できません。しかし、昨年度の反省として上げられていた、「深夜の予定連絡」「どの連絡が最新情報からわかりづらい」といったことへの対応策として、今年の2年生が考えだしたルールなので、「情報の確実な共有」という趣旨に沿った使い方がされているようです。

 

 では、3年前までは、情報の共有はどうだったのでしょう。3年前は、まだ旧校舎の時代。旧3号館の1階には「総合表現演習特設掲示板」が設けられ、その掲示板で情報が伝達されていました。あくまでも、掲示板が主媒体で、メールやSNSは副媒体という位置づけです。教員も学生も、「掲示が全て、最強情報」というスタンスです。

 

 しかし、今はどうでしょう。大学からの連絡は、学生ポータルサイトへアクセスして情報を得ることが当たり前となり、受講登録、出欠確認から休講情報まで、個人情報もIDとパスワードでどこからでもアクセスできる時代になりました。そして、学生は手元のスマートフォンでこれらの情報をいつでも得ることが出来ます。

 

 学生個人に対する呼び出しは、学生番号に紐付けられたメールに送信され、学生自身が指定するメールアドレスへ転送される仕組みです。これなら、プライベートな情報が大学側に知られることはありません。

 

 本当に便利になりました。一方で、便利さの陰で失われていくものがあることも世の常。

私は失ったものの一つに、「肉声のぶつかり合い」があると考えています。それは、論理のぶつかり合いではなく、肉声という意味とニュアンスの複合体のぶつかり合いのことを指しています。ただ誤解されたくないでは、テレビの討論番組のような光景を指しているのではありません。今年であれば、「ピーターパン」という主題の下で、お互いがわかりあえていないことは何か、どのようにわかりあうかという過程での「対話」を指しています。

 

 何はともあれ、高校までは与えられたルールで生活をすることに慣らされてきた学生たちです。自分たちで必要なルールを決め、互いのコミュニケーションを円滑にしていこうとしている努力に、水を指さぬように留意していきます。