おわりに

◇いつかしてみたかった文章の大掃除

 私の拙い文章の【ほぼ毎日☆ブログ】に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これらの文章は2016年から2017年にかけて書いていた【ほぼ週イチ☆ブログ】の中から一部を抜き出し、加筆修正してお届けしました。年に1回の部屋の大掃除はしていますが、文章の大掃除は初めてです。査読を受けてから確定的に世に出される学術論文とは異なり、自由に書いた文章は「書きっぱなし」です。そのままだと散らかった部屋と同じで、いつかは自分で読み直して”大掃除”をしてみたかったのです。幸いにも、2020年の仕事納めは28日ではなく、25日になり26日からは強制的にキャンパス内から追い出されてしまいました。そこで、たまたま生じた空き時間を活用して、まずは書き溜めたブログの整理を始めたことが、今回の【ほぼ毎日☆ブログ】のきっかけになりました。自由に書かれた書き物を加除修正する必要はあるのか、という根本的な疑問はさておき、一度web上にアップした文章は人様の目に触れることを前提としています。やはり、大掃除は必要だと考えました。でも、その作業は予想以上に時間がかかりました。そこで、一般公開ではなく、私を知る方だけの限定公開としてまずは公開し、コメントを頂戴しながら整理していくことにしたのです。


 

Cafe YOICHIへようこそ

夕刻のCafe(研究室)
夕刻のCafe(研究室)

 私はいつもこんな研究室で遠隔授業をしたり論文を書いたりしています。間接照明をつけてみたり、手前にはテーブルも置いてあって、なんかちょっとCafe風ですよね。いやぁ、もうホントにCafeですから~。コーヒーはその都度豆を挽き、ハンドドリップやコーヒープレスでお出ししています。(というか自分が美味しく飲みたいだけなんですけどね) でもコーヒーを味わえる学生が少ないので、お出しするのはもっぱら甘ーいココアやカフェオレが中心です。もちろん、“おだい”(料金)はいただきません。その代わり、色々な“わだい”(話題)を頂いています。Cafeには私が担当する学生だけでなく、学年やクラス(アドバイザーグループ)を越えて様々な学生が“来店”します。卒業生も数多く足を運んでくれて、私が“お供え物”と言っている色々なおやつを置いていってくれます。そして、頂いたおやつを今度は在学生が食べて・・・という具合に食べ物がうまく回っていく、フードロス・ゼロの空間です。ただ、2020年は遠隔授業続きで、このCafeが開店していたのは、2週間くらいでしたね。採算が取れないので一時は閉店も考えましたが・・・もちろんこの場所は研究室、Cafeではないので、そのままの状態で来客を待ち望んでいます


 

◇研究室から見える夕陽と共に過ぎ去った日々

6階の研究室から見える夕陽
6階の研究室から見える夕陽

条件が揃った日には、研究室から綺麗な夕陽をご覧いただけます。この夕陽を見ると学生時代の辛かった日々や楽しかった想い出が蘇るという卒業生も多いようです。私自身も夕陽の風景が好きなので、授業を中断して写真を撮ることもがありま・・・す。(たまに、笑)その時の口癖は、「この夕陽は今しか観られないから~」です。この一言に、「何言ってるのこのセンセー」という表情をする学生もいますが、だって本当のことですから。この夕陽は今しか観られません。二度と同じ色、同じ雲の夕陽は観られません。だからこそ、美しいと感じたら、写真に撮る前に、まずはよく目に焼き付けておいて~という意味で、「この夕陽は今しか観られないから~」と言っているのです。写真を撮ればあとで何度でも見返せますし、コレクションとして溜まっていきます。でも、夕陽の色の変化はとても早く、数分で色が全く変わってしまうことはよくあること。その色の変化と共に、学生との語らいのひとときも過ぎ去っていくのです。脳にはビデオカメラのような一時停止や巻き戻しボタンはありません。あるのは“今”この時の感覚だけです。


 

◇都会の喧噪にも戦地にも夕陽はある

262教室から見えた燃えているような夕陽
262教室から見えた燃えているような夕陽

 地球上にいる限り、どこへ行っても夕陽はあります。夕陽そのものは物理現象として説明ができます。(でんじろう先生の解説をご覧ください→こちら) ただし、仕組みは同じでも、夕陽の姿や色そして、その夕陽を観て抱く感情も人それぞれです。「今日も1日頑張ったなぁ」とか「ああ、これからバイトだぁ気が滅入る」などといった思いに、夕陽の美しさがミックスされます。恋人同士なら、二人を思いやる気持ちと夕陽の美しさがミックスされ、甘美なひとときとなることでしょう。でも、この夕陽を観て、「今日は帰りたくないなぁ」とか「明日は空襲がなければいいが・・・」といったことを考える人だっているのです。

 今回の【ほぼ毎日☆ブログ】には、夕陽のような美しさは備わっていません、そして夕陽自体も特別な現象ではありません。私が書いてきた文章の色々も、ただの名詞や形容詞、動詞、副詞、助詞、助動詞などが並んでいるだけです。それに何を感じるかは読者のみなさんの自由です。論文とは異なり、そんな受け手の自由度が許される文章を書ける機会は、大学教員という仕事をしていると、意外と少ないのです。むしろ、できるだけ多くの研究者や学生に根拠が明確に伝わる文章を書くことばかりを考えてしまいます。だからこそ、夕陽のように観る人(読み手)の解釈に自由度のある、等身大の自分を投影した文章を書きたかったのです。

 多くのみなさまにとっては、「付き合わされた感」が強かったことでしょう。その点は、物書きの素人としてお詫び申し上げます。ただ、少しでも何かを感じてくださったり、考えるきっかけになったりしたのなら嬉しいです。1月4日までの短期間ではありましたが、お付き合いくださりありがとうございました。一度、”Cafe”へご来店ください。コーヒーとお菓子をごちそうします。キャンパスのある札幌市清田区って、実はスイーツ店が多いんですよ! 清田スイーツって呼ばれるくらいですから。
 最後にみなさまに感謝の気持ちを込めて、谷本あゆみさん(本学卒業生)に描いてもらった伝筆(つてふで)によるメッセージカードをお贈りして、【ほぼ毎日☆ブログ】を閉じることにします。今年こそ、“何気ない日常”が戻ってきますように!


谷本あゆみ作(本学卒業生)

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コメント: 1
  • #1

    (木曜日, 07 1月 2021 21:50)

    ブログの更新ここまでお疲れ様でした。
    大学に行く機会がありましたが、ぜひcafeに遊びに行きたいです!
    またビートボックスに関する記事が更新されることを楽しみにしています。