【ちょっと一言】遠隔授業批判とハイブリッド型授業について(2021年3月27日まで掲載)
 遠隔授業がバッシングを受けていますが、対面授業が善で、遠隔授業が悪という二項対立の言説には疑問を感じます。学生の満足度が下がっている理由を「遠隔授業が増えた」ことだけに押しつけてはいけません。知的好奇心が高まらなかったり、つまらなかったりする授業は、対面授業に戻したとしても、学生の満足度は上がらないからです。
 そして、学生が一番困るのは、対面授業と遠隔授業が1日の中で混在する場合です。対面授業が終わった後に直ぐに帰宅して遠隔授業を受けることが困難な学生も多くいます。そのような学生はPCを学内に持ち込んで学内で遠隔授業を受けることになります。学生からは、「これを遠隔授業と呼べるのか、これなら感染リスク対策を施した対面授業と同じなのではないか」との指摘もあります。「密」を避けた対面と「密」を避けた遠隔の行き来は、想像以上に大変な出来事です。例えば、お笑い芸人のコントをスタジオで観ていたお客さんを、一旦家へ帰して(別の場所へ移動させて)テレビでお笑い芸人のコントを視聴してもらうようなものです。

 議論すべきは対面と遠隔のハイブリッド化(※)ではなく、リアルタイム(時間を共有する学び)とオンデマンド(時間や回数に縛られない学び)のハイブリッド化ではないでしょうか。コロナ禍によって大学の授業の様々な問題が顕在化し、改善へ結びつくことは良いことです。でも、その改善の方向性が誤った方向へ向かわないように注意したいですね。

※参考:ハイブリッド型授業にはいくつかの種類があります。文科省は対面と遠隔を組み合わせて行うことをハイブリッド型授業と定義し、先進的な事例を紹介しています。→こちら 

※2021年3月27日まで掲載

◇HBCラジオ『カーナビラジオ午後一番』2020年3月12日放送①13:50、②14:50

 取材に訪れた波多野アナウンサー(写真右)が、「ボイパで中継をしてみたい」というとディレクターに願い出たのがきっかけで、私の研究内容と、特設ページ「考えよう臨時休校」を取り上げてくれました。

 波多野アナウンサーご自身は、ヒューマンビートボックスやボイパのインターネット動画で育ったという世代。動画を見て一人で練習をして色々な音を出せるようになったとのこと。番組の中では、ご自身の演奏も披露してくださいました。

 一方、2回目の放送では、今子どもたちとその保護者が直面している「臨時休校」という状況にどう立ち向かうかという内容を取り上げ、完璧な答えを求めるのではなく、まずは現状を受け入れる「仕方ない」という選択肢ももつことの大切さを、学生からのLINEで学んだことをお話しさせてもらいました。◇HBCラジオ『カーナビラジオ午後一番』2020年3月12日放送①13:50、②14:50

 取材に訪れた波多野アナウンサー(写真右)が、「ボイパで中継をしてみたい」というとディレクターに願い出たのがきっかけで、私の研究内容と、特設ページ「考えよう臨時休校」を取り上げてくれました。

 波多野アナウンサーご自身は、ヒューマンビートボックスやボイパのインターネット動画で育ったという世代。動画を見て一人で練習をして色々な音を出せるようになったとのこと。番組の中では、ご自身の演奏も披露してくださいました。

 

 一方、2回目の放送では、今子どもたちとその保護者が直面している「臨時休校」という状況にどう立ち向かうかという内容を取り上げ、完璧な答えを求めるのではなく、まずは現状を受け入れる「仕方ない」という選択肢ももつことの大切さを、学生からのLINEで学んだことをお話しさせてもらいました。